> Crowned Dens Syndrome (CDS)

 Crowned Dens Syndrome (CDS) は、Bouvetらにより歯突起周囲の石灰化によって激しい頚部痛を生じる疾患として報告され、近年その病態に偽痛風などの環軸関節炎が関与していることが示唆されています。高齢者に多いとされていますが、下記症例のように比較的若年に発症するケースもあり注意が必要です。
 治療には、環軸関節穿刺、消炎剤・ステロイド等の薬物療法等を行います。

<症例1>
 40代女性。1ヶ月前より特に誘因なく頚部痛と回旋制限が出現し、近医受診し消炎鎮痛剤、理学療法にて加療していたが疼痛増悪し、”頸を切り落としたい”程の激痛となり当院受診した。
 精査の結果、Crowned Dens Syndromeによる疼痛と診断しステロイド投与、フィラデルフィア固定による安静を行い、2日目には疼痛半減し軽快していった。軸椎周囲の石灰化も最終的には、ほぼ消失した。

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初診時X線

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初診時MRI

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初診時3DCT

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4ヶ月後3DCT

<症例2>
 30代男性。1週間前より特に誘因なく頚部痛と回旋制限が出現し、当院受診、精査の結果、Crowned Dens Syndromeと診断した。ステロイド投与、頚椎カラー固定による安静により速やかに疼痛消退し復職した。

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初診時X線

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初診時3DCT

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