> 術後再狭窄

<症例>
 80代女性。2年前に他院(大学病院)で頚椎症性脊髄症に対し手術(椎弓形成術)を受け、症状は一時改善傾向を示したが再び増悪、箸での食事や歩行が困難となり、坐位も背もたれが必要な状態となった。四肢のしびれ・疼痛、眩暈が増強したため救急車で当院入院した。精査の結果、上記による頚髄症の再燃と判断し手術を行った。
 再度椎弓形成術を行うことは、著明な癒着・瘢痕組織が存在するため危険であり、手術は椎弓切除術を選択し瘢痕・肉芽組織をすべて切除し脊髄の除圧を行った。高位ヘルニア (C2/3:初回手術時より存在) を合併しているため、経硬膜管的にヘルニア切除を行った。
 これにより、四肢のしびれ・疼痛は改善し、歩行訓練を行っており経過良好である。

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術前X線

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術前3DCT

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術前MRI

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術中所見

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術後X線

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術後MRI



顕微鏡視下経硬膜的髄核摘出術

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