> 下肢の外傷

<股関節脱臼骨折, 骨頭骨折>
 17歳男性。バイク走行中車と衝突し受傷、左股関節脱臼骨折・骨頭骨折と診断し入院、手術を行った。最終観察時(術後1年)、骨癒合良好で骨頭壊死等の合併症も認めず経過良好である。

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術前X線

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術前3DCT

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術後X線

<大腿骨頚部内側骨折>
#1 Canulated Cancellous Hip Screw (CCHS)
 30代女性。自転車で転倒し受傷、左大腿骨頚部内側骨折(Garden Stage II)を認め、手術(観血的整復固定術:Canulated hip screw)を施行した。
 最終観察時、疼痛なく歩行が可能で大腿骨頭壊死を疑う所見は認めていない。

#2 Hansson Pin
 80代女性。トイレで転倒し受傷、右大腿骨頚部内側骨折(Garden Stage II)を認め、手術(観血的整復固定術:Hansson Pin)を施行した。
 最終観察時、術前と同様にT字杖歩行が可能となった。

#3 人工骨頭置換術
 70代女性。階段で転倒し受傷、左大腿骨頚部内側骨折(Garden Stage IV)を認め、手術(人工骨頭置換術:強化型後方軟部組織修復法併用)を施行した。
 最終観察時、T字杖歩行が可能でリハビリテーション目的に転院した。

#1 CCHS

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術前X線(正面)

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術前X線(側面)

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術後X線(正面)

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術後X線(側面)

#2 Hannson Pin

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術前X線(正面)

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術前X線(側面)

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術後X線(正面)

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術後X線(側面)

#3 人工骨頭挿入術

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術前X線(正面)

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術前X線(側面)

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術後X線(正面)

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術後X線(側面)

<大腿骨頚部外側骨折>
#1 CHS
 70代男性。自宅で転倒し受傷、左大腿骨頚部外側骨折を認め、手術(観血的整復固定術:CHS+wiring)を施行した。
 最終観察時、4点支持杖で歩行が可能でリハビリテーション目的に転院した。

#2 γ-nail
 90代女性。自宅で転倒し受傷、右大腿骨頚部外側骨折を認め、手術(観血的整復固定術:γ locking nail法)を施行した。
 最終観察時、介助にて歩行が可能でリハビリテーション目的に転院した。

#1 CHS

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術前X線(正面)

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術前X線(側面)

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術後X線(正面)

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術前X線(側面)

#2 γ-nail

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術前X線(正面)

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術前X線(側面)

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術後X線(正面)

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術後X線(側面)

<大腿骨ステム周囲骨折>
#1 セメントステムに置換 & 大転子プレート固定
 80代女性。転倒した左大腿骨頚部内側骨折に対し人工骨頭挿入術を行っていたが、再度転倒し大腿骨ステム周囲骨折を生じたため、手術を行った。これにより、杖歩行が可能な状態となり施設へ退院した。

#2 サークレージバンド & プレート固定 (polyaxial locking plate)
 90代女性。他院にて右大腿骨頚部内側骨折に対し人工骨頭挿入術を行っていたが、再度転倒し大腿骨ステム周囲骨折を生じたため、手術を行った。これにより、pick up walkerでの歩行が可能となり施設へ退院した。

#3 横止め式セメントレスステムに置換 & ケーブルワイヤー固定
 70代女性。20年前に他院で左大腿骨頚部内側骨折に対し人工骨頭挿入術 (セメントステム) を行っていたが、ステムの緩みがあり当院に紹介、経過観察を行っていた。自宅階段で転倒し大腿骨ステム周囲骨折を生じたため、手術を行った。これにより、杖歩行が可能となり自宅へ退院した。

#1 セメントステムに置換 & 大転子プレート固定

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術前X線

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術後X線

#2 サークレージバンド & プレート固定 (polyaxial locking plate)

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術前X線

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術後X線

#3 横止め式セメントレスステムに置換 & ケーブルワイヤー固定

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受傷前X線

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受傷後X線

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術後X線

<大腿骨骨幹部骨折>
 70代男性。4m木から落下し受傷、右大腿骨骨幹部骨折を認め、手術(観血的整復固定術:髄内釘)を施行した。
 最終観察時、疼痛・可動域制限なく特に支障ない。

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術前X線(正面)

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術前X線(側面)

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術後X線(正面)

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術後X線(側面)

<大腿骨顆上骨折>
#1 10代男性。サッカー中転倒し受傷、左大腿骨顆上骨折を認め、手術(観血的整復固定術:逆向性髄内釘)を施行した。
 最終観察時、疼痛・可動域制限なくスポーツに復帰している。

#2 80代女性。認知症、骨粗鬆症の合併症があり、他院にて両側人工膝関節置換術を施行されていた。ショートステイ先で入浴中転倒し受傷、救急車で当院受診、左大腿骨顆上骨折の診断で入院、手術(観血的整復固定術:逆向性髄内釘)を施行した。最終的に介助歩行が可能なレベルに回復している。

#1

#2

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術前X線

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術後X線

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術前X線

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術後X線

<膝蓋骨骨折>
 50代男性。転倒により右膝を強打し受傷、右膝蓋骨骨折を認め、手術を希望されたため経皮的ワイヤリングを施行した。
 ワイヤー抜去時、疼痛・可動域制限なく特に支障ない。

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術前X線 & CT

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術後X線

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最終観察時X線

<膝蓋腱断裂>
 40代男性 (身長 174cm, 体重 103kg)。脚立より転落し受傷、救急車で当院受診し右膝蓋腱断裂の診断で入院、手術 (膝蓋骨・脛骨に骨孔作成しFiberWireで縫合+軟鋼線締結) を行った。歩行訓練を行い、術後3ヶ月に軟鋼線を抜去し仕事に復職している。

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術前X線

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術前MRI

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術後X線

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抜去後X線

<脛骨顆部骨折>
 50代女性。窓を閉めた際に転倒受傷、右脛骨外顆骨折(Hohl分類: central depression型)を認め、手術(観血的整復固定術+人工骨移植)を施行した。
 最終観察時、若干の屈曲制限認めるものの、疼痛なく歩行が可能で経過良好である。

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術前X線

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術後X線

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最終観察時X線

<脛骨骨幹部骨折>
#1 髄内釘
 40代男性。飲酒後階段で転倒し受傷、左脛腓骨骨幹部骨折の診断で入院、手術(観血的整復固定術:髄内釘)を施行した。
 順調に骨癒合を認め術後1年で内固定抜去を行った。

#2 Plate
 20代男性。バイク走行中車と衝突し受傷、左脛腓骨骨幹部開放骨折の診断で入院、手術(観血的整復固定術:Plate, K-wire)を施行した。
 順調に骨癒合を認め術後1年で内固定抜去を行った。

#1 髄内釘

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術前X線

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術後X線

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最終観察時X線

#2 Plate

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術前X線

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術後X線

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最終観察時X線

<足関節脱臼骨折>
#1 40代男性。通勤途中転倒し受傷、左足関節脱臼骨折と診断し手術(観血的整復固定術:plate+screw)を施行した。最終観察時、特に支障なく復職している。

#2 50代男性。階段より転落し受傷、右足関節開放粉砕脱臼骨折と診断し手術(観血的整復固定術:K-wire+創外固定術)を施行した。患者の希望により他院に転院し加療を行った。

#3 13歳男性。サッカー練習中転倒し受傷、救急車で他院受診しシーネ固定施行、翌日当院受診し右足関節脱臼骨折(脛骨遠位端関節内骨折 Rüedi Type 2)の診断で入院、緊急手術(観血的整復固定術:K-wire+plate)を行った。

#1 Plate

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術前X線

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術後X線

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最終観察時X線

#2 K-wire+創外固定術

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術前X線

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術前3DCT

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術前3DCT

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術後X線

#3 K-wire+plate

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術前X線

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術前3DCT

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術後X線

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抜去後X線

<距骨脱臼骨折>
 60代男性。脚立より落下し受傷、救急車で当院受診し精査の結果、左距骨の脱臼骨折と診断、同日緊急手術(観血的整復固定術)を施行した。距骨の骨折は骨壊死・関節症を生じるリスクが高いが、幸い術後2年経過した現在、そのような変化は認めず、疼痛なく仕事にも復職しており経過良好である。

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術前X線

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術前3DCT

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術前3DCT

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術後X線

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最終観察時X線

<踵骨骨折>
 60代男性。3mの高さより転落し受傷、右踵骨骨折を認め、手術(観血的整復固定術)を施行した。術後4週でKワイヤーを除去、可動域訓練を開始、徐々に歩行訓練を行った。術後1年でスクリューを抜去した。
 最終観察時、疼痛なくゴルフ等スポーツも可能な状態である。

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術前X線

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術後X線

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最終観察時X線

<ショパール関節開放脱臼骨折>
 60代男性。仕事中ショベルカーに挟まれ受傷、左ショパール関節開放脱臼骨折を認め、開放創は10cmに及び汚染は高度で踵骨骨折を合併していた。同日緊急手術(観血的整復固定術)を施行した。術後、足底・アキレス腱部に皮膚壊死生じたため皮膚移植術を追加した。
 最終観察時、足底板装着にてT字杖歩行が可能な状態である。

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術前X線(正・斜)

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術前X線(側面)

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術前3DCT

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術前血管造影CT

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術後X線(正・斜)

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術後X線(側面)

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最終観察時X線(正・斜)

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最終観察時X線(側面)

<第1楔状骨開放脱臼骨折>
 60代男性。100kgの棚が左足部に落下し受傷、左第1楔状骨開放脱臼骨折(踵骨骨折合併)と診断し手術を行った。術後感染生じたが、抗生剤投与にて治癒し、術後6ヶ月で復職した。

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術前X線

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術前3DCT

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術後X線

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最終観察時X線

<リスフラン関節開放脱臼骨折>
 40代男性。仕事中フォークリフトに挟まれ受傷、右リスフラン関節開放脱臼骨折を認め、開放創は14cmに及び汚染は高度で足背動脈の断裂を認めた。緊急手術(観血的整復固定術+動脈吻合術)を施行した。術後、足背部に皮膚壊死生じたため皮膚移植術を追加した。
 最終観察時、疼痛なく支持なし歩行が可能で復職している。

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術前X線

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術前3DCT

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術前3DCT

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術後X線(正・斜)

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術後X線(側)

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最終観察時X線(正・斜)

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最終観察時X線(側)

<長・短腓骨筋腱脱臼>
 30代男性。バレーボール中踏ん張った際に左足関節痛出現、他院より当院に紹介され手術(受傷後3ヶ月)を行った。術後3ヶ月で特に支障なくスポーツに復帰している。

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解剖

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術前MRI

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術中所見:皮膚切開後

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腱の脱臼整復と腱溝形成

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安定性の確認 (背屈位)

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安定性の確認 (底屈位)

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上腓骨筋支帯の縫合

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仮性嚢の縫縮

<長母趾伸筋腱断裂 (陳旧性)>
 80代女性。2ヶ月前に包丁を右足部に落とし受傷、以来、右母趾の背屈不能となり当院受診、右長母趾伸筋腱断裂 (陳旧性) と診断し入院、手術 (腱移植術) を行った。これにより、右母趾の背屈は可能となり経過良好である。

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断裂部

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腱移植後

<足趾骨折>
#1 Pinning
 30代男性。仕事中打撲し受傷、右第5趾基節骨骨折を認め、手術(経皮的鋼線刺入術)を施行した。最終観察時、特に支障なく仕事に復帰している。

#2 pull-out wiring
 20代女性。仕事中ピアノが右足部に落下し受傷、右母趾IP関節内骨折(側副靭帯損傷合併)を認め、手術(観血的整復固定術:pull-out wiring)を施行した。最終観察時、特に支障なく仕事に復帰している。

#3 Pinning
 40代女性。自転車でポールに右母趾を打撲し受傷、当院受診し右母趾IP関節内骨折(末節骨)の診断で入院、手術を行った。最終観察時、特に支障なく生活している。

#1 Pinning

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術前X線

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術後X線

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最終観察時X線

#2 pull-out wiring

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術前X線 & CT

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術後X線

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最終観察時X線

#3 Pinning

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術前X線

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術前CT

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術後X線

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最終観察時X線

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