> 頚椎後縦靭帯骨化症 (前方固定術+骨化巣浮上術)
<症例1>
50代女性。2年前より両上肢の疼痛・しびれが出現、数ヶ月前より歩行時のふらつきを自覚するようになり当院受診。精査の結果、頚椎後縦靭帯骨化症と診断した。骨化巣の前方からの突出により脊髄は著明に圧排・変形しており、また一部硬膜骨化を合併していたため手術は骨化層浮上術を施行した。術後、歩行は安定し上肢の症状もほとんど認めず経過良好である。
<症例2>
40代男性。仕事中トラック荷台から転落し受傷、両上肢麻痺生じ救急車で当院受診、頚髄損傷, 頚椎後縦靭帯骨化症の診断で入院した。保存的加療(高気圧酸素療法, リハビリテーション等)を行うも改善不良のため手術を行った。これにより、両上肢機能の改善を認め復職している。